MENU

アンチエイジングとは?意味・目的・やり方をわかりやすく解説

SBIメディック 編集部
吉岡 悠里可 監修

アンチエイジングとは?意味・目的・やり方をわかりやすく解説

加齢による心身の変化は避けられないものですが、日々の生活習慣を見直すことによって、そのスピードを緩やかにすることはできます。そのための取り組みが「アンチエイジング」です。

日々激務をこなす経営者のみなさまにとって、心身ともに健やかで若々しくあることは、ご自身のためだけでなく、事業を支えるためにも大切な資本だと言えます。近年、「アンチエイジング」という考え方は、単なる見た目の若返りや美容の領域を超え、ビジネスを持続的に発展させるための取り組みとして重要性を増しています。経営の第一線で長きにわたって活躍し続けるため、未来への投資として、ぜひ健康管理やアンチエイジングに力を入れていただきたいと思います。

本記事では、アンチエイジングの意味や目的、具体的な実践方法などについて解説いたします。

この記事の監修者

吉岡 悠里可
管理栄養士・日本抗加齢指導士・NRサプリメントアドバイザー
所属/日本抗加齢医学会・日本病態栄養学会・日本臨床栄養学会

アンチエイジングとは?医学的な定義は何?

アンチエイジングは、日本語で「抗加齢」と訳されます。単に見た目の若返りを図るだけでなく、加齢にともなう心身の機能的な衰えの進行を可能な限り緩やかにすることが、アンチエイジングの本質的な目的です。

医学的に見ると、動脈硬化やがん、認知症など、加齢とともに発症リスクが高まる疾患を予防することがアンチエイジングの役割です。アンチエイジング医学は、健康寿命の延伸を目指す「究極の予防医学」とも言われます。

アンチエイジングは、病気になってから治療する対症療法と違い、病気にならないことを目指す「予防医療」の考え方が根底にあります。加齢にともなう心身の衰えを穏やかにし、若々しさと活力を維持・向上させることで、健康的な状態を長く保つことを目的としています。

アンチエイジングの分野

アンチエイジングのアプローチは、「美容分野」と「健康分野」に大別されます。美容分野のアンチエイジングでは、外見の若返りを追求します。健康分野のアンチエイジングでは、生活習慣病の予防を通して身体の内側から健康を追求します。

この2つのアンチエイジングは、実は切っても切れない関係にあります。たとえば、肌のシミやシワといった美容面の問題は、紫外線などの外的要因だけでなく、体内の酸化ストレスや栄養バランス、血流の状態といった内的要因と密接に関係しています。健康という土台がしっかりと整ってこそ、美しさはより自然に、そして持続的に引き出されるのです。

アンチエイジングの3つの方法

アンチエイジングの3つの方法

アンチエイジングのアプローチは多岐にわたります。真のアンチエイジングは、単なる表面的なケアにとどまりません。その根幹をなすのは、日々の生活習慣の見直しにあります。こちらでは、アンチエイジングの観点から特に重要な「運動」「食事」「睡眠」の3つのポイントについてご説明します。

運動アンチエイジングに欠かせないのが、適切な運動習慣です。心身の健康を保つことで自然な若々しさを育むためには、有酸素運動や筋力トレーニング、ストレッチなどが効果的だとされています。ただし、過度な運動は体内の活性酸素を増加させ、疲労の蓄積によってかえって老化を促進するおそれがあるため、運動の量や強度には配慮する必要があります。

●有酸素運動
ウォーキング、ジョギング、水泳など、継続的に酸素を取り込みながらおこなう運動です。心肺機能を高め、脂肪を燃焼させる効果があります。週に3〜5日、1回あたり20〜60分程度の運動を目安にしましょう。少し息が弾むくらいの強度で継続することが重要です。

●筋力トレーニング
筋肉はエネルギー消費の大きい組織であり、筋肉量を増やすことで基礎代謝が向上し、太りにくい健康的な身体づくりができます。スクワットや腕立て伏せ、腹筋運動など、ご自宅で手軽にできる自重トレーニングから始めるのがおすすめです。週に2〜3回、1回あたり20〜30分程度のトレーニングを目安にしましょう。

●ストレッチ
筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げるストレッチは、ケガの予防や姿勢の改善につながります。各部位につき20秒から30秒かけて、ゆっくりと伸ばすようにしましょう。痛みを感じる手前で止めるのがポイントです。

食事

アンチエイジングにおいて、「食」は極めて重要な柱の一つです。どのような食材を、どのようなバランスで、どのようなタイミングで摂取するかといった日々の食習慣の積み重ねが、将来の代謝機能や免疫力、さらには細胞レベルでの老化スピードにまで影響を及ぼします。まさに、「未来の健康を形づくる戦略的な要素」と言えるでしょう。

●食べ方
アンチエイジングのために意識したいのが、食べ方です。1日3回、規則正しい時間に食事を摂ることで、血糖値の乱高下を防ぐことが重要です。食べる順番は、野菜や海藻など食物繊維から食べ始める「ベジタブルファースト」をおすすめします。また、よく噛むことは満腹中枢を刺激し過食を防ぐだけでなく、消化を助け、脳の活性化にもつながります。脂質や糖質、塩分は生活習慣病のリスクを高めるので、できるだけ控えるようにしましょう。

●食べ物
アンチエイジングの観点でもう一つ意識したいのが、抗酸化作用のある食べ物を選ぶことです。体内の酸化を防ぐビタミンA・ビタミンC・ビタミンEや、ポリフェノール、リコピンなどを多く含む緑黄色野菜、果物、ナッツ類は、健康を維持するうえで欠かせません。筋肉や肌、髪の材料となるたんぱく質は、肉、魚、卵、大豆製品などからバランス良く摂りましょう。また、味噌、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を整えるのに効果的です。腸の健康は全身の免疫機能と直結しており、アンチエイジングの土台となります。

睡眠

アンチエイジングの基本とも言えるのが、質の高い睡眠です。私たちは、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって、日中に受けた細胞のダメージを修復し、肌や筋肉を再生しています。特に、眠り始めの約3時間に現れるノンレム睡眠(深い眠り)の間に、成長ホルモンはもっとも多く分泌されます。ノンレム睡眠の時間をいかに質の高いものにできるかが、アンチエイジングのポイントです。

質の高い睡眠をとるためには、第一に体内時計を整えることが大切です。毎日できるだけ同じ時間に起床・就寝することを心がけましょう。寝室は、静かで光が遮られた環境を整えるとともに、快適な温度・湿度を保つことが重要です。就寝の1〜2時間前に入浴すると、深部体温が一度上がってから下がるため、自然に入眠することができます。就寝の1〜2時間前に入浴すると、深部体温が一度上がってから下がります。深部体温が緩やかに下がることで眠気が誘発され、質の高い睡眠に入りやすくなると言われています。

就寝前にスマートフォンやPCを使用することや、カフェインやアルコールを摂取することは睡眠の質を低下させるため、できるだけ避けましょう。睡眠の質が低下すると高血圧や糖尿病など、生活習慣病のリスクが高まると言われています。アンチエイジングのためには、睡眠を見直すことが極めて重要です。

▼関連リンク
睡眠の質を上げる方法は?質が下がる原因も紹介

アンチエイジングのやり方【美容面】

美容面のアンチエイジングには様々な方法があります。紫外線対策や保湿、マッサージなど、一般的な6つの方法をご紹介します。これらの方法を組み合わせることで、より高いアンチエイジング効果が期待できます。

紫外線対策

紫外線は、肌のコラーゲンを破壊し、シミやシワ、たるみを引き起こす原因になります。季節や天候にかかわらず、紫外線対策をすることがアンチエイジングの基本です。日焼け止めや日傘、帽子やサングラスなどを使って紫外線を防ぎましょう。

保湿

肌が乾燥するとバリア機能が低下し、様々な肌トラブルを引き起こします。健康で若々しい肌を維持するためには、徹底した保湿が欠かせません。洗顔後はすぐに化粧水で水分を補い、保湿成分が配合された美容液や乳液、クリームで保湿をしましょう。

マッサージ

顔の血行不良は、くすみや目の下のクマ、たるみにつながります。対策として効果的なのがフェイシャルマッサージです。顔のマッサージをすることで血行が促進され、健康的な顔色と引き締まった肌を保つことができます。ただし、過度な摩擦は肌へのダメージや色素沈着の原因になることがあります。クリームやオイルを使って、やさしい力加減でおこなうことを意識しましょう。

頭皮ケア

顔の皮膚と頭皮は一枚でつながっており、頭皮の血行不良や筋肉の凝りは、そのまま顔のたるみやシワ、くすみとなって現れます。頭皮は、健康な髪を育む土台であるだけでなく、顔全体の印象を左右するパーツなのです。アンチエイジングにおいては、頭皮ケアも大切なアプローチの一つです。

頭皮ケアの方法として手軽にできるのが、毎日のシャンプーと合わせた頭皮マッサージです。次のような頭皮ケアを習慣にすることで、顔のリフトアップ効果や健康な髪の維持が期待できます。

・シャンプー前
頭皮が乾いた状態で指の腹を密着させ、全体をゆっくりと動かすようにマッサージします。

・シャンプー中
しっかりと泡立てたシャンプーで、指の腹を使って頭皮をやさしく洗い上げます。耳の上や盆の窪(うなじの中央のくぼんだところ)など、凝りやすい箇所を意識的にほぐしましょう。

・タオルドライ後
頭皮用のエッセンスなどを使って軽くマッサージすると、より効果的です。

検査

アンチエイジングをより効果的なものにするためには、自分の健康状態や老化の進行度を客観的に把握することが重要です。そのために活用したいのが、血液検査や酸化ストレス検査、ホルモン検査などです。こうした検査を受けることで、自分に不足している栄養素を特定の食べ物で補う、必要なケアを優先的におこなうなど、よりパーソナライズされたアプローチができるようになります。

点滴

アンチエイジングを図るうえで、点滴も効果的な方法の一つです。高濃度ビタミンCやグルタチオン、プラセンタなど、美容や健康に良いとされる成分を点滴によって投与します。食べ物やサプリメントを経口摂取するより吸収効率が高く、身体の中に直接的にアプローチできるのがメリットです。何を重視するかによって最適な点滴は変わってくるため、医師と相談のうえで自分に合ったものを選びましょう。

まとめ

アンチエイジングとは、加齢による体力や機能の衰えをできる限り遅らせ、心身の健康を長く維持するための取り組みです。特に経営者の方々は、いつまでも健康で若々しくあることが事業の安定・発展につながります。SBIメディックは健康で若々しい身体づくりをサポートしており、「大同プレミアコンシェル オリジナル体験ドック」では、アンチエイジング系の検査をご提供しています。未来の自分への投資として、本格的にアンチエイジングに取り組んでみてはいかがでしょうか。

SBIメディックでは、東京駅直結の上質な空間で会員制人間ドックを受けることができ、経営者をはじめとするエグゼクティブの方々に向けた国内最高峰の予防医療サービスをご提供しています。人間ドックを中心とする「予防サポート」はもちろん、専門医のご紹介やセカンドオピニオンなどの「治療サポート」、抗加齢医療や再生医療、エイジングケア、デンタルケアなど加齢に伴い重要になる「エイジマネジメント」までを一体でご提供することで、「いつまでも若々しく健やかな人生」をお送りいただけるようサポートいたします。

▼関連リンク
会員制人間ドック「SBIメディック」の詳細はこちら

※参考:アンチエイジング医学(抗加齢医学)とは|日本抗加齢医学会

資料請求 For inquiries 見学予約 Reservation