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活性酸素とは?
老化や病気を引き起こす原因と減らす方法

SBIメディック 編集部
SBIメディック 編集部

酸素の一部が変化して生じる「活性酸素」は、体内で細菌やウイルスを撃退するなど、免疫機能を支える重要な役割を果たしています。しかし、増えすぎると老化や病気を引き起こす原因にもなります。肌のシミやシワ、動脈硬化、がんなど、多くの現代人が抱える健康リスクには、活性酸素が深く関わっています。本記事では、活性酸素のメカニズムや増える原因、体に与える影響のほか、活性酸素を減らす対策などについて解説いたします。

活性酸素とは?
老化や病気を引き起こす原因と減らす方法

活性酸素とは?老化や病気の原因になる?

活性酸素とは、通常の酸素に比べて他の物質と反応しやすい「酸化力の強い酸素」のことです。体内では呼吸によって取り込まれた酸素の一部が活性酸素に変化し、細菌やウイルスを撃退するなど「善玉活性酸素」として働きます。しかし、活性酸素が増えすぎると正常な細胞やDNAを傷つけて、老化やがん、動脈硬化などを引き起こす「悪玉活性酸素」になります。このように、活性酸素は体に不可欠でありながら、過剰になると健康を害する二面性を持つ物質です。

▼この記事でわかること

  • 活性酸素の仕組みや増える原因
  • 活性酸素がもたらす影響
  • 日常生活でできる活性酸素対策

活性酸素の正体|良い働きと悪い働き

活性酸素とは、通常の酸素に比べて反応性が高く、他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素のことです。活性酸素の主な種類としては、「スーパーオキシド」「過酸化水素」「ヒドロキシルラジカル」「一重項酸素」などが挙げられます。いずれの活性酸素も、体内でエネルギーを生み出す過程や紫外線、喫煙、ストレスなどによって発生します。

活性酸素は「体に悪いもの」と思われがちですが、適量であれば、善玉活性酸素として重要な役割を果たします。たとえば、白血球などの免疫細胞は、活性酸素を用いて体内に侵入した細菌やウイルスを殺菌・除去しています。また、細胞間の情報伝達や排卵、受精などの過程の一部にも活性酸素が関わっています。

一方で、活性酸素が過剰に発生すると悪玉活性酸素として働き、正常な細胞やDNA、脂質を酸化させて傷つけます。その結果、動脈硬化やがん、糖尿病などの生活習慣病を招いたり、シミやシワなどの老化現象を引き起こしたりします。このように、活性酸素は「諸刃の剣」とよく表現されます。

活性酸素が増えすぎる主な原因

活性酸素は、呼吸によって取り込まれた酸素の一部が体内で反応して生じる自然な物質ですが、現代人の生活習慣においては過剰に発生しやすくなっています。

活性酸素が増える主な要因の一つが「ストレス」です。精神的・肉体的に強いストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れ、血流が一時的に変化します。その血流が回復する過程で活性酸素が発生すると考えられています。「喫煙」も活性酸素を増やす代表的な原因です。たばこの煙には活性酸素そのものが含まれており、喫煙によって血管が傷つき、体内で「酸化ストレス」と呼ばれるダメージが蓄積します。「過度な飲酒」にも注意が必要です。肝臓がアルコールを分解する際に大量の活性酸素が発生し、細胞を傷つけてしまいます。また、「紫外線」を浴びると皮膚細胞内で活性酸素が増え、シミやシワなどの光老化を引き起こします。その他、脂質の多い食事や加工食品の摂りすぎ、睡眠不足や激しい運動なども、体内で活性酸素を増やす要因となります。

活性酸素が体に与える影響【老化・病気】

活性酸素が過剰になると悪玉活性酸素となり、細胞やDNA、脂質、たんぱく質などが酸化されます。活性酸素によって体内で起こる酸化(いわゆる「体のサビ」)は、老化やさまざまな病気の根本的な原因とされています。

まず、目に見えて現れやすいのが肌の老化です。紫外線やストレスによって発生した活性酸素が皮膚細胞を傷つけ、コラーゲンやエラスチンを分解します。その結果、シミやシワ、たるみが進行し、肌の弾力やハリが失われていきます。酸化の影響は皮膚だけにとどまらず、血管や臓器にもダメージが及びます。悪玉活性酸素が血管の内側を傷つけると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患のリスクが高くなります。また、DNAが酸化されることで細胞のがん化を引き起こす可能性もあります。さらに、膵臓や肝臓に負担がかかることで糖尿病や脂質異常症の発症につながることも報告されています。

このように、活性酸素の増加は見た目の老化から命に関わる疾患まで幅広く悪影響を及ぼします。

【実践】活性酸素を減らす5つの方法

活性酸素は日常生活の工夫で減らすことができます。こちらでは、以下の5つの方法についてご説明します。

  • 食事|抗酸化作用のある食べ物を取り入れる
  • 運動|適度な運動で抗酸化力を高める
  • 睡眠|質の良い睡眠で体を修復する
  • ストレスケア|上手にストレスを発散する
  • NG習慣|紫外線・喫煙・飲酒を避ける

①食事|抗酸化作用のある食べ物を取り入れる

活性酸素を減らすには、抗酸化作用のある栄養素を含む食事を意識することが大切です。代表的な抗酸化物質としては、「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」「ポリフェノール」などが挙げられます。これらの抗酸化物質は細胞の酸化を防ぎ、老化や生活習慣病の予防に役立ちます。
以下は、活性酸素対策として代表的な抗酸化栄養素と食品例です。

主な働き多く含まれる食品[真川1.1]
【】は100gあたりの含有量目安
ビタミンA
(β-カロテン)
活性酸素の発生を抑えるにんじん【約6,900~8,000μg】、ほうれん草(茹で)【約4,000~6,000μg】、かぼちゃ【約3,500~4,000μg】
ビタミンC細胞の酸化防止、コラーゲン生成赤ピーマン(パプリカ 赤)【約170mg】、ブロッコリー【約120mg】、キウイフルーツ(ゴールドキウイ)【約140mg】
ビタミンE脂質の酸化を防ぐ、老化予防アーモンド(乾)【29.4mg】、かぼちゃ(茹で)【約5.3mg】、うなぎ(蒲焼)【約4.4mg】
ポリフェノール強力な抗酸化・抗炎症作用緑茶(カテキン)、赤ワイン(アントシアニン)、大豆(イソフラボン)

このような食品を毎日の食事でバランスよく摂取することが、活性酸素を減らし、体の酸化を防ぐことにつながります。

②運動|適度な運動で抗酸化力を高める

運動は活性酸素を減らす有効な手段の一つです。適度な運動をすると、体内で抗酸化酵素の働きが活性化し、酸化ストレスに強い体質になります。ただし、激しい運動には注意が必要です。激しい運動によって呼吸量が急増すると、活性酸素が一時的に大量発生します。これにより悪玉活性酸素が増加すると、細胞の酸化が進む原因になります。

活性酸素対策として効果的な運動は、ウォーキングや軽いジョギング、水中歩行などの有酸素運動です。週に3〜5回、1回あたり20〜30分程度を目安に行うことをおすすめします。運動の強度は、「やや息が弾むが会話ができる程度」が理想です。「駅で階段を使う」「通勤時に早歩きをする」など、日常生活に軽い運動を取り入れるだけでも抗酸化力を高める効果があります。

③睡眠|質の良い睡眠で体を修復する

睡眠は、活性酸素を減らすために欠かせない時間です。睡眠中は副交感神経が優位になり、体がリラックスした状態になります。その間に、細胞の修復や代謝の調整が活発に行われ、日中に受けたダメージが回復します。このとき、活性酸素を取り除く抗酸化酵素の働きが高まり、体内に蓄積した酸化ストレスも解消されます。深く安定した眠りは、体を酸化から守る効果的なデトックス法だといえるでしょう。質の高い睡眠をとるためには、次のポイントを意識することが大切です。

  • 就寝・起床時間を毎日そろえる
  • 就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • 寝室を暗く静かに保ち、室温は18〜20℃程度に調整する
  • 就寝の3時間前までに食事を済ませる

④ストレスケア|上手にストレスを発散する

活性酸素を減らすためには、ストレスケアが欠かせません。強いストレスを受けると、体内で交感神経が過剰に働き、血流や代謝が急激に変化します。その結果、細胞内での酸素利用が乱れ、活性酸素が多く発生してしまいます。ストレスをため込まず、心身をリラックスさせることが、活性酸素の増加を防ぐ最大のポイントです。日常生活の中で以下のような時間を設け、ストレスを上手に発散しましょう。

  • 軽い運動:ウォーキングやストレッチで気分をリフレッシュ
  • 深呼吸・瞑想:副交感神経を高め、心拍を落ち着かせる
  • 入浴:ぬるめのお湯(38〜40℃)にゆっくり浸かる
  • 趣味:音楽、読書、映画鑑賞、料理など、好きなことに没頭する
  • 人との会話:信頼できる人と話すことでストレスホルモンの分泌を抑制

⑤NG習慣|紫外線・喫煙・飲酒を避ける

活性酸素を増やす「NG習慣」を控えることも重要です。代表的なNG習慣が、「紫外線」「喫煙」「飲酒」の3つです。

・紫外線
紫外線を浴びると、皮膚細胞内で活性酸素が大量発生し、シミやシワ、たるみなどの光老化を引き起こします。紫外線対策としては、日焼け止めや日傘の使用、帽子や長袖の着用が効果的です。

・喫煙
喫煙をすると、たばこの煙に含まれる化学物質が活性酸素を発生させるほか、体内のビタミンCが破壊され、抗酸化力が低下します。活性酸素を減らすには禁煙が不可欠です。

・飲酒
過度な飲酒をするとアルコールを肝臓で分解する際に大量の活性酸素が発生するため、節酒を心がけましょう。お酒を飲む場合は、野菜やナッツなど抗酸化作用のある食品を一緒に摂ることをおすすめします。

まとめ

活性酸素は本来、免疫細胞が細菌やウイルスを排除する際に使われるなど、体に欠かせない役割を持っています。しかし、ストレスや喫煙、紫外線などの影響で活性酸素が過剰になると、細胞やDNAを傷つけ、動脈硬化やがんの発症リスクを高めます。つまり活性酸素そのものが悪いのではなく、適量なら善玉に、過剰なら悪玉になるという性質を理解しておくことが重要です。

活性酸素が増えすぎて老化が進行すると思考力や集中力、判断力の低下を招き、ビジネスパフォーマンスにも影響を及ぼします。経営者やエグゼクティブにとって、活性酸素のコントロールは健康管理の重要なテーマだといえるでしょう。

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