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動悸はストレスだけが要因ではない?原因や症状、対処法を解説

SBIメディック 編集部
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動悸はストレスだけが要因ではない?原因や症状、対処法を解説

ふとしたときに、心臓がドキドキしたり、脈が速くなったりと「動機」を感じることはありませんか?動悸があっても、「すぐに治まるから大丈夫」「疲れのせいだろう」などと軽く考えてしまいがちです。しかし、その違和感は身体に何らかの病気が隠れているサインかもしれません。また、動悸はストレスが原因となっていることも多いですが、放置していると心身に悪影響を及ぼす可能性があります。本記事では、動悸の症状や考えられる原因、ストレスによる動悸のメカニズムや対処法について解説いたします。

突然の動悸、不安になったことはありませんか?

心臓のドキドキや脈の乱れを感じて、不安になったことはありませんか。このような動悸はストレスによって引き起こされるほか、何らかの病気が関係している場合もあります。動悸の原因やメカニズムを理解しておきましょう。

動悸とは?心臓がドキドキするメカニズム

動悸とは、心臓の鼓動を強く感じる、あるいは速く感じる状態のことです。私たちの心拍は自律神経(交感神経と副交感神経)によって調整されていますが、ストレスや緊張などで交感神経が優位になると心拍数が上がり、それにともなって動悸が現れることがあります。

動悸の種類は4つ

動悸には様々なタイプがありますが、特に多く見られるのが「脈が速く打つ動悸」「脈が飛ぶ動悸」「脈が乱れる動悸」「ストレス性の動悸」の4つです。それぞれの特徴や症状などを見ていきましょう。

脈が速く打つ動悸

心拍数が1分間に100回を超える動悸で、心臓の鼓動がバクバクと強く感じられるのが特徴です。激しい運動後に一時的に見られることもありますが、安静時や軽い日常動作でも頻繁に起こる場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があるため注意が必要です。

脈が飛ぶ動悸

脈が「一拍抜ける」ように感じられる動悸です。健康な人にもよく見られる良性の不整脈であることが多く、心配のない場合がほとんどですが、頻繁に起きる場合や長時間続く場合は、心臓疾患などの可能性も考えられます。

脈が乱れる動悸

心臓のリズムが不規則になり、脈拍がバラバラに感じられる動悸です。脈が速くなったり、遅くなったりして、胸が詰まるような違和感をともなうこともあります。良性の不整脈である場合もありますが、疾患が隠れている可能性もあります。頻繁に脈が乱れる場合は、医療機関の受診をおすすめします。

ストレス性の動悸

過度の緊張や不安、ストレスによって自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になることで引き起こされる動悸です。心臓に異常がないにもかかわらず、動悸の症状が現れます。ストレス性の動悸は、心電図などの検査では異常が見られないことが多いのが特徴です。

動悸の主な原因

ストレスや生活習慣のほか、不整脈や高血圧、心筋梗塞といった循環器系疾患や貧血や低血糖といった代謝性要因など、動悸の原因は多岐にわたります。動悸の主な原因を見ていきましょう。

ストレス

上述のとおり、ストレスは動悸を引き起こす原因になります。私たちは、ストレスを感じると交感神経が過剰に働き、心拍数が上昇します。これにより、動悸が生じるのです。

ストレス性の動悸は、心臓に器質的な異常がないにもかかわらず、心臓がドキドキする、脈が速くなる、脈が飛ぶなどの症状が現れます。過度のストレスや緊張、不安が自律神経のバランスを崩し、交感神経が優位になることで動悸が引き起こされます。長期にわたるストレスは、動悸が慢性化する原因になります。

生活習慣

動悸は、日々の生活習慣が原因となって引き起こされることがあります。たとえば、激しい運動や急な運動は心臓に負担がかかり、動悸を招くことがあります。睡眠不足やカフェインの過剰摂取も動悸の原因になります。また、食事の後、血液が胃腸に集中し、一時的に心臓への血液供給が減少することや、血糖値が急上昇することも動悸の原因になることがあります。

循環器系疾患

動悸は、不整脈や心不全、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、高血圧など、循環器系の様々な疾患によって引き起こされることがあります。これらの疾患では、心臓のポンプ機能が低下することや血流に異常が生じることで心拍のリズムが乱れ、その結果として動悸が生じます。

代謝性要因

動悸は、貧血や低血糖、発熱などの代謝性要因によって引き起こされることもあります。貧血の方は、心臓がより多くの酸素を全身に届けようと拍動を速めるため、動悸の症状が現れやすくなります。また、低血糖や発熱も代謝亢進や自律神経の刺激によって心拍数が上がるため、動悸が起こりやすくなります。

動悸を引き起こす病気・疾患

上述のとおり、動悸はストレスによって引き起こされるほか、疾患の症状の一つとして現れることもあるため注意が必要です。たとえば、以下のような病気が動悸の原因になっていることがあります。

不整脈(心房細動、心室頻拍、期外収縮など)

不整脈が動悸の原因になっているケースは少なくありません。心房細動は、心房が不規則に収縮することで動悸や胸の不快感を引き起こします。心室頻拍は、心室が異常に速く収縮し、動悸や息切れをともなうことがあります。また、脈が飛ぶような期外収縮も、良性であることが多いものの動悸の症状が現れます。

心不全

心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せない状態です。心不全になると心臓がより活発に働こうとするため、動悸や息切れ、むくみなどの症状が引き起こされます。

狭心症・心筋梗塞

狭心症は心臓への血流が不足する病気で、心筋梗塞は血流の途絶により心筋が損傷する病気です。いずれも締め付けられるような胸の痛みや息苦しさをともなう動悸が現れます。緊急性の高い心臓疾患なので、早急に医療機関を受診する必要があります。

心臓弁膜症

心臓弁膜症は、心臓の弁に異常が生じ、血液が効率的に送られなくなる病気です。弁がうまく開閉しないことで心臓に負担がかかり、動悸や息切れ、むくみなどの症状が現れることがあります。

高血圧

高血圧も、動悸を引き起こす原因の一つです。血圧が高い状態が続くと、全身に血液を送り出すために心臓に強い力が必要になり、大きな負担がかかります。そのため、動悸として心臓の拍動を強く感じることがあります。

自律神経失調症

自律神経失調症は、自律神経のバランスが崩れることで様々な不調が現れる病気です。動悸は自律神経失調症の代表的な症状であり、心拍が速くなることや不規則になることがあります。動悸のほか、息切れやめまい、頭痛や不眠、全身倦怠感などの症状をともなうことも少なくありません。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される自己免疫疾患です。様々な症状が現れる疾患ですが、代表的な症状が動悸や息切れです。その他、甲状腺の腫れや眼球突出、体重減少などの症状が現れます。

ストレスで動悸を感じる場合の対処法

ストレスによる動悸が慢性化すると、身体的にも精神的にも様々な悪影響が及び、QOLが大きく低下するリスクがあります。ストレス性の動悸への対処法は、ストレスを解消することです。効果的だとされるストレス解消法を5つご紹介します。

深呼吸

ストレス解消法として効果的なのが深呼吸です。ゆっくりと深い呼吸を意識することで副交感神経が優位になり、高ぶった心拍数を落ち着かせることができます。特に、息を長く吐き出すことを意識すると、よりリラックス効果が高まります。

姿勢改善

ストレスは、姿勢を整えることで緩和することがあります。猫背などの悪い姿勢は、呼吸を浅くし、ストレスによる動悸を悪化させる可能性があります。背筋を伸ばしてリラックスすることで呼吸が深くなり、自律神経のバランスが整いやすくなります。

アロマテラピー

ストレスは、アロマテラピーで軽減する場合があります。ラベンダーやカモミールなど、リラックス効果のあるアロマオイルを焚くことで、自律神経のバランスが整い、心の緊張を和らげることができます。

十分な睡眠

ストレスを解消するために重要なのが、十分な睡眠です。睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、動悸を引き起こす原因となります。毎日十分な睡眠時間(7時間以上が目安)を確保するとともに、就寝前のカフェイン摂取やスマホ使用を避け、リラックスできる環境で質の良い睡眠を心がけましょう。

適度な運動

ストレス解消法としては運動もおすすめです。運動は自律神経のバランスを整える助けになります。軽いウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で運動を習慣化しましょう。

セルフケアで改善しない場合は必ず受診を

上述した5つの対処法は、ストレスによる動悸の緩和に役立ちますが、あくまでも対処療法です。これらの対処法を試しても動悸が改善しない場合、あるいは症状が悪化する場合は、心療内科や循環器内科などの専門医を受診するようにしましょう。

動悸の原因はストレスだけでなく、心臓疾患や自律神経失調症など、様々な可能性が考えられます。「ストレスのせいだろう」「大丈夫だろう」と自己判断せず、専門医による適切な診断・治療を受けることが根本的な解決への第一歩となります。

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まとめ

動悸は、ストレスや生活習慣が原因となって現れるほか、心臓疾患や代謝性疾患などの病気によって引き起こされることもあります。「動悸くらい大丈夫」と自己判断で放置するのは危険です。特に経営者のみなさまの健康状態は、ご自身だけでなく、ご家族や職場、ひいては社会にも影響を及ぼします。

SBIメディックでは、動悸を引き起こす病気のリスクを早期に検知するための人間ドックを提供しております。「心電図・ホルター心電図」「心エコー(超音波)」「血液検査(甲状腺機能、貧血、血糖など)」「自律神経検査」など、高精度な検査によって動悸の原因を特定します。

不安な症状があるときこそ、「異常がない」と分かるだけで大きな安心を得られます。日々多忙な経営者のみなさまにこそ、年に1回の人間ドックを習慣化していただきたいと思います。

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