経営者の健康管理方法4選 健康管理が重要な理由やおすすめサービス を紹介

SBIメディック編集部
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経営者にとって、判断力や決断のスピードは企業の成長を左右する重要な要素です。しかし、忙しさに追われるあまり健康管理を後回しにしてしまうと、体調の悪化が意思決定の遅れや業務の停滞を招き、ひいては会社全体に影響を及ぼす可能性もあります。企業を支える経営者だからこそ、自身の健康を守ることが長期的な成功への第一歩。本記事では、経営者の健康管理の重要性や理由を解説するとともに、日々の業務の中で無理なく実践できる健康管理法や、活用できるサービスをご紹介します。

経営者の健康管理が重要な理由

経営者の健康管理が重要なのは、企業経営を安定させるため、高い生産性を維持するため、そして健康経営を実現するためなど、様々な理由があります。

安定した企業経営のため

中小企業を対象に実施された調査(第171回全国中小企業景気動向調査)によると、経営者がケガや病気などで1ヶ月間の離脱を余儀なくされたと仮定したときの業務継続について、23.4%の企業が「主要業務に限り継続可能」、7.3%の企業が「大幅に業務を縮小した上で継続可能」、5.0%の企業が「業務継続は不可能(休業、廃業)」と回答しています。特に、従業員数が4人以下の企業は、15.1%が「大幅に業務を縮小した上で継続可能」、13.2%が「業務継続は不可能(休業、廃業)」と回答しており、従業員数が少ない企業ほど、経営者の不在が業務に及ぼす影響が大きいことが窺える結果となっています。 安定した企業経営のためには経営者の健康管理が不可欠です。

※参考:信金中金月報 2019.9 中小企業における経営者の健康リスクについて

生産性を維持するため

企業の命運を左右する経営者は、多岐にわたる重要な業務を担っています。事業戦略の策定から対外的な交渉まで、その責任は非常に重いものです。そのため、経営者の健康状態が損なわれると、企業の意思決定の質やスピードに影響を及ぼし、生産性が低下する可能性があります。また、経営者の健康不安は、従業員の間に動揺を生じさせ、組織全体の士気低下を通じて、企業全体の生産性低下につながるかもしれません。これらのリスクを回避し、企業が持続的に生産性を維持・向上させるためには、経営者の健康管理は欠かせない要素となります。

健康経営を推進するため

経済産業省が推進する「健康経営」は、従業員の健康増進を通じて企業の活性化を目指す取り組みです。その中心となる経営者自身も、率先して健康管理に取り組むことが求められます。経営者の健康管理が不十分で健康状態が悪化すると、従業員の共感や信頼を得にくくなり、健康経営の推進が難しくなります。一方で、経営者が自ら健康管理に取り組むことで、従業員の健康意識が高まり、組織全体の活性化につながります。

※参考:健康経営(METI/経済産業省)

経営者の健康管理はご家族・職場・社会全体のためにも欠かせない

経営者の健康管理は、決して個人だけの問題ではありません。経営者は企業の要であり、その健康状態は家族や従業員にも大きな影響を与えます。また、経営者が健やかであることは、企業の持続的な成長を支えるだけでなく、ひいては社会全体の活力にもつながります。忙しい日々の中だからこそ、自身の健康を見直し、長く健全な経営を続けられるよう意識していきたいものです。

経営者におすすめの健康管理方法

経営者におすすめの健康管理方法としては、「定期的に健康診断・人間ドックを受診すること」「ストレスチェックを受けること」「運動を習慣化すること」「食生活を改善すること」などが挙げられます。

定期的に健康診断・人間ドックを受診する

経営者の健康管理には、定期的な健康診断や人間ドックの受診が必要不可欠です。健康診断は、現在の健康状態を把握し、病気の予防や健康維持を図ることを目的としています。一方、人間ドックは、より精密かつ専門的な検査を通じて生活習慣病やがんなどの病気、またはそのリスクを早期に発見することを目的としています。年齢とともに生活習慣病やがんのリスクは高まります。一般的な健康診断には、これらの病気の早期発見に必要な検査が含まれていないことが多いため、より詳細な検査を受けられる人間ドックの受診をおすすめします。

経営者の健康状態は、企業の持続的な発展に直結する重要な要素です。定期的に人間ドックを受診し、病気の早期発見・予防に努めることで、安定的に事業を運営する基盤を築きましょう。

ストレスチェックを受ける

経営者は、常に大きな責任とプレッシャーにさらされており、日常的にストレスと戦っています。適度なストレスは、自己成長やパフォーマンス向上に役立つ側面もありますが、過度なストレスは心身の健康を損ない、生産性の低下や判断力の鈍化を招きます。さらに、慢性的にストレスを抱えていると、うつ病などのメンタルヘルス不調を招き、最悪の場合、業務遂行が困難になるおそれがあります。

2015年の労働安全衛生法改正により、職場環境を改善し、従業員のメンタルヘルス不調を未然に防ぐことを目的として、ストレスチェックが義務化されました。メンタルヘルスが重要なのは経営者も同じです。重大な意思決定を担う経営者は、メンタルヘルスの状態が経営判断の質に直結します。健康管理の一環として、経営者自身も定期的にストレスチェックを受け、ストレスマネジメントに努めることが大切です。

ストレスマネジメントの基本は、規則正しい生活習慣を心がけることです。特に、良質な睡眠によって十分な休息をとることは重要です。また、余暇の時間を設け、自分の好きなことに没頭することでリフレッシュを図ることができます。さらに、ストレッチや瞑想などのリラクゼーションを取り入れることも、ストレス軽減に効果的です。ストレスを溜めないコツなどは、以下の記事で詳しく解説しています。

▼ 関連リンク
経営者によくある3つのストレス 解消方法やストレスを溜めないコツを紹介

運動を習慣化する

運動不足は肥満や生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、集中力や判断力の低下にもつながるといわれています。常に最良のパフォーマンスを発揮したい経営者にとって、運動を習慣化することは非常に大切です。特に、ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は健康維持に効果的なだけでなく、ストレス解消にもつながります。

厚生労働省は「息が弾み、汗をかく運動を毎週60分以上」行うことを推奨していますが、多忙な経営者にとって時間の確保は難しいもの。そこで、移動時間や業務の合間に取り入れられる工夫がカギになります。たとえば、エレベーターを使わずに社内移動を階段にする、タクシーを使わず短距離なら早歩きする、商談の合間に立ち上がって軽くストレッチするなど、無理なくできる習慣を意識することが重要です。運動を「負担」ではなく「仕事の効率を高める投資」と捉え、日常に取り入れてみましょう。

※参考:健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023 – 厚生労働省

食生活を改善する

多忙な経営者はどうしても食生活が乱れがちですが、それが将来の健康に深刻な影響を与えるおそれがあります。アルコールやエネルギーの過剰摂取による肥満や糖尿病、肝疾患、塩分の過剰摂取による高血圧、脳卒中、心疾患、脂質の摂りすぎによる脂質異常症や糖尿病、さらにはビタミンやミネラルの不足による貧血や骨粗鬆症など、様々な健康リスクが懸念されます。このようなリスクを避け、日々、パフォーマンスを最大限に発揮するためには食生活の改善が不可欠です。

まずは、主食、主菜、副菜を基本としたバランスの取れた食事を心がけましょう。特に、野菜を積極的に食べ、ビタミンやミネラルを摂取することが重要です。お酒を飲む方は休肝日をつくるなど、できるだけ適量を目指すことも大切です。脂質や糖質の過剰摂取を避けることも健康維持に役立ちます。また、食べる順番にも工夫が必要です。最初に野菜や汁物から食べることで、血糖値の急上昇を抑えられ、脂肪の蓄積を防ぐことにつながります。次にタンパク質を中心とした主菜、最後に主食の順で食べることで満腹感を得やすく、過食を防ぐことができます。多忙な日々では、どうしてもバランスの取れた食事を摂ることが難しい場合もあるでしょう。そのようなときは、サプリメントを上手に活用するのも一つの方法です。

経営者の健康管理に役立つサービス

経営者の健康管理に役立つサービスとしては、「会員制人間ドック」「パーソナルトレーニング」「食事管理アプリ」などが挙げられます。

会員制人間ドック

経営者の方々にとって、会員制人間ドックは健康管理の有効な手段の一つとなり得ます。会員制人間ドックは、一人ひとりの会員様に合わせてパーソナライズされたメディカルサービスを提供しています。病気の予防や早期発見に主眼を置いており、精度の高い検査機器や高度な診断技術によって精密な検査を受けることができます。優先的に検査を受けられることも、多忙な経営者にとっては大きな利点になるはずです。加えて、いつでも予防医療の専門家に健康相談をすることができるほか、万が一病気が見つかった場合も迅速に提携の医療機関への紹介・予約手続きができるため、早期治療の道が開けます。

パーソナルトレーニング

経営者が効率的に健康管理をするための手段として、パーソナルトレーニングが注目されています。パーソナルトレーニングは、個別にカスタマイズされたトレーニングプランを提供するフィットネスサービスで、専任のトレーナーが健康状態や体調、目的に応じた最適なメニューを作成してくれるのが特徴です。そのため、限られた時間でも効率的にトレーニングに取り組むことができます。トレーナーが目標設定をおこない、進捗をチェックしてくれるため、自分一人で取り組むよりもモチベーションを維持しやすくなります。定期的にパーソナルトレーニングに通うことで体力が向上し、コンディションが良くなれば、仕事でもベストなパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。

食事管理アプリ

会員制人間ドックやパーソナルトレーニングでも食事指導などのアドバイスを受けることができますが、個人で管理するなら食事管理アプリを活用するのがお勧めです。食事管理アプリは、日々の食事を記録し、カロリーや栄養価を自動的に計算してくれるツールです。その他にも、健康的な食生活をサポートする様々な機能が搭載されています。

たとえば、食事内容を入力することでカロリーや栄養バランスを詳しく分析し、改善アドバイスを提供してくれる食事管理アプリがあります。また、写真を撮るだけでAIが食事内容を解析し、栄養素の傾向を示してくれるアプリもあります。特に有料のアプリでは、より具体的なアドバイスを受けることができます。このような食事管理アプリを活用することで、日々の食事の改善点が可視化されるため、栄養バランスの整った食生活を送れるようになります。

経営者が健康リスクを回避するためのポイント

経営者の健康悪化リスクを回避するためには、「業務を分散させること」と「財務的な備えをすること」が大きなポイントになります。

業務の分散

万が一、経営者の健康状態が悪化した場合でも、事業運営への影響を最小限に抑えるためには、平常時から業務の分散を進めておくことが重要です。経営判断を要する重要なマネジメント以外は、できるだけ従業員に権限を委譲し、経営者が不在になっても業務が滞らないようにしておきましょう。たとえば、経営者だけが関与している業務プロセスを洗い出し、マニュアル化することも対策の一つです。また、経営者の代理として意思決定できる人材を育成することも大切です。

財務的な備え

経営者の健康状態が悪化して、長期的に経営から離れることになった場合、売上の減少、プロジェクトの遅延、ビジネスチャンスの逸失など、事業運営に様々な悪影響が及ぶ可能性があります。このような場合でも、安定した事業運営を継続できるよう、経営者不在時のリスクシナリオを想定し、リスクに対応できるだけの財務的な備えをしておくことが重要です。

具体的な方法としては、内部留保の活用や金融機関からの借入れ、保険加入などが考えられるでしょう。内部留保とは、事業活動を通じて得た利益のうち、株主への配当や税金、費用として支出されなかった部分を企業内部に蓄積している資金のことで、経営者の健康状態の悪化など、不測の事態に備えるために活用されます。同様に、将来の健康悪化リスクに備え、早めに資金調達をしておくことも大切です。また、生命保険や収入補償保険に加入しておくことで、万が一の際も、事業資金の確保や遺された従業員・家族の負担軽減を図ることができます。

まとめ

経営者は、単にビジネスを率いるだけでなく、家族にとっては支えとなり、職場では従業員の拠りどころとなり、社会に対しては信頼をもたらす存在です。経営者の健康状態が損なわれ、事業運営が困難になれば、家族、従業員、そして社会全体に大きな影響を及ぼします。経営者の健康管理は自らのためだけでなく、関係するすべての人々のためにも最も重要な取り組みだといえます。そのために、日々の健康管理に加えて人間ドックを活用し、病気の予防・早期発見に努めていきましょう。

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